「恋に額縁を。愛に角砂糖を」

白房が恋愛についてお話しするブログ

再会は突然に。

 白房です。続きです。

 

 19才の夏。僕は受験に失敗して、浪人をしていました。とは言え、まじめな浪人生ではありませんでした。予備校には行っていましたが、それより本屋に寄り、ゲーセンに通う、ろくでもない生徒でした。家ではほぼ勉強をせず、結構ブラブラしていました。

 

 ブラブラしていた一番の理由は、名古屋までの定期が手に入ったことです。

 名古屋の予備校に通っていた僕は、それまで名古屋へ、街へ繰り出すことがあまりありませんでした。

 

 オタクの僕にとって、名古屋は刺激的な街でした。

 

 格闘ゲームにハマっていた僕は、自分より強い人と対戦することが楽しみで、そして名古屋には、たくさん強い人がいました。

 本屋も刺激的でした。地元の小さな本屋には無い、様々な種類の本が山のように積まれていました。

 それはそれは刺激的な毎日だったと記憶しています。

 

 もちろん現実は甘くなく、偏差値はさして上がらないまま、秋を迎えました。

 

 僕は予備校に向かうためJR名古屋駅を歩いていました。すると、向かい側からアコさんによく似た人が歩いてきます。

 僕は傍と立ち止まります。「似すぎだろ」と。そして、その人と目が合いました。

 

 どっからどう見てもアコさんで、やっぱりアコさんでした。

 

 「久しぶり!」と声を掛け合い、立ち話をする僕とアコさん。それは3年ぶりの再会でした。

 話を聞くと、アコさんも浪人をしていて、しかも同じ予備校に通っていました。半年ほど、すれ違いをしていたようです。

 

 僕は予備校に行く道。アコさんは予備校から帰る道。しかしそんなことは言っていられません。その日は予備校をサボり、アコさんと帰ることにしました。

 

 「これは運命の再会だ。」

 

 そう思うくらい、僕はその頃若かったのです。

 

 今日はこれまでにしたいと思います。続きは次回。